2015年10月6日火曜日

日記



(1)
冬場に向けて、野鳥をお迎えすべく庭作りをしています。
例年実家では窓のそばにミカンを出しておいて、ヒヨドリやツグミを見ることが出来ていたのですが、今年は一歩進んでみようということで、調べてやってみることにしました。
借りた本を参考に色々準備していて、先日すずめが皿から水を飲んでくれたり、嬉しい観察が出来ています。
数日前珍しくシジュウカラが来ていました。
冬の間も是非お越しいただきたく思い、好物のひまわりの種を入れたフィーダーをペットボトルで作り、設置してみました。
穴を大きくあけすぎてしまったりで、上手く作れた自信はないのですが、部屋の窓から観察出来る木の枝につり下げたので、朝夕覗いてみようと思います。
裏手の畑にはカワラヒワの群れが常駐しているようなので、彼らも気付いてくれるとより賑やかになりそうです。


(2)
夕食に、カジカの酒蒸しと肝あえを作りました。
ちょうど白身魚を探していたところ苫小牧産のカジカが安く手に入りました。
鯛の酒蒸しのレシピだったのですが、淡白さが似ていて問題無し。身がほくほくしていました。
肝あえは湯がいた肝に味噌とみりんを少量加えすり潰すという簡単なものです。日本酒に合いそうな、ちょっとウニやかにみそに近い味です。


(3)
返しそびれている本。

「野の鳥は野に 評伝・中西悟堂」(小林照幸、新潮選書)
日本野鳥の会創立時会長の評伝です。本人の生い立ちを紹介した後は、主に野鳥の会を通じたエコロジスト運動家としての側面を掘り下げています。
野鳥の会では、野に鳥が住める環境を守ろうとする自然愛護団体として、戦後のカスミ網猟による過剰な鳥猟や歯止めのないリゾート開発の悪影響などを告発し、鳥獣保護法の基礎を作るまでの影響力を発揮するに至りました。

しかし、野鳥の会が大きく成長したころ、あくまで自身の理念を第一に浸透させた組織としたかった悟堂と、時代に合わせた独自の取り組みを認めてもらいたかった各支部や新しい会員とのぶつかり合いがあり、悟堂は会長を辞することとなりました。
それでも比肩するもののないナチュラリストであった悟堂の魅力に陰りはありません。

「野の鳥は野に」という悟堂の思想が伝わらなければ、日本では野鳥を今でも家の中で籠に入れるため捕獲したり、焼き鳥にして大きく数を減らし、山野でさえずる姿をお目にかかれることが少なくなっていたでしょう。
これらを想像すると恐ろしいですが、大事なことを言い続け行い続けると、誰かが伝えたくなるのかもしれません。
今の私たちにもそれができるでしょうか。

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