2016年9月11日日曜日

だれかの思い出 9月4日アシリチェプノミ(千歳市蘭越)






















アシリ チェプ ノミ(新しい鮭を迎える儀式)

長年観に行きたかったという母を車に乗せて、蘭越の長沼用水取水口で行われた当イベントへ。
千歳アイヌ協会が主催し、市長などを来賓として行われていました。
ただ観光の見世物となるのでなく、政治家にも声をかけてやっているもので、地元にアイヌ民族としての生活を守る道筋をつけるための、主体的な取り組みです。
観客も大人から子どもまで、食事を楽しみ、船に乗せてもらったり、アイヌ民族の伝統的な生活の一端を体験しました。

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これから、アイヌの方々に和人が持ちかけて、数年先に白老に「象徴空間」をつくる、また、東京オリンピック開会式で舞踊を披露してもらうことが予定されています。
それまでの時のなかで、日本におけるアイヌと和人の歩みが磨かれていくことと思います。

今アイヌ民族には「(和人から)珍しい衣装や踊り、生活様式を観覧させること」が、「共生」のために求められる状況となっているように見えます。
衆目に晒され、私たちのことを知ってほしいと言わなければならない。
理想を言えば、そんなことをしなくても良いはずです。
めげずに、理想の未来に至るまでの足場をしっかり作り続けていることに力強さを感じます。

地道な人の取り組みの力、また、まるで昔町内会館で楽しんだ集まりのような朗らかさは、この日の余韻となり心に残りました。


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ただ残したいものを収めた写真を編集する、それだけのことを久々にやりました。
自分の気になったものや気持ちがくっきりと残る写真は、他の撮り方をするよりもシンプルに、満足です。