2016年4月9日土曜日

日記





(1)
約半年ぶりに仕事のある一週間を終えた。
まったくの油断した状態にはなりたくない、のだけど、今のところ大変ありがたい状況で働かせてもらっている。
先輩方を見ていて、ついていきたいと素直に思える職場。(前の会社が戦争状態だったから、尚更救われるきもち・・・今思うと僕にとってはほんとに異常としか言えなかった)
気長にまじめに仕事を覚えて、やってもらいたいといわれる事が増えるといいと思っている。

小さい印刷会社の営業は、地元に根ざした様々な業種の取引先に出入りする。その分多くの事を見るし、近い距離での話ができることに面白みや難しさがありそうだと感じている。
あと、自分のパソコンにはイラレとフォトショを入れてもらったし・・・名刺等の簡単な組版は実用レベルでできるようになりたいな。それを会社の方々からも応援していただいている。
勉強すべきこと、したいことも、これからどんどんでてくるだろうけど、落ち着きを第一に忘れないようにしたい。

また、一週間無理なくお弁当を作り続ける事もできた。
日々なにか作る、ちょっとした楽しみとルールが生活のリズムを作っている。


(2)
最近読んだ本。


◎「民族衣装を着なかったアイヌ 北の女たちから伝えられたこと」(瀧口 夕美、編集グループSURE)

内地で大学生活を過ごし編集者となった、阿寒アイヌ・コタン出身の著者。
アイヌの本といえば、ユーカラやウェペケレの文書化や「和人との闘争史」が主なテーマだけれど、瀧口さんは、親類にインタビューして実際の生活感情を蘇らせる「生活史」を描き出す。
北海道に暮らす(少数・先住民族の)おじいちゃん・おばあちゃんの昔話。
社会には、まず人が立っている。その背景に、アイデンディディにつながる歴史が静かに流れ続けている。それが著者の場合はアイヌ民族であったということ。
だからこそ、民俗学の作品として、アイヌ民族以外にとって読みたいテーマになるという複雑な感情はある。


◎「お弁当づくりの地頭がよくなる お弁当のセカイ」(野上 優佳子、ワニブックス)

会社に持っていくお弁当を作り続けるために「考え方」の参考書を探したなか、まさにどんぴしゃの一冊。
美味しそうに見える色合いや、食べ飽きない味のバランスの基本がわかりやすく表されていて、すっと腑に落ちた。
レシピは少ないけれど、実際いつもの料理の縮小版を詰めればよいので・・・他の本をあたって引き出しを増やそうと思う。
レシピ満載の料理カタログではなく、著者自身のライフスタイルをもうひとつの軸にする独特の構成によって、「この人の生活ではこう」というあくまで一つのモデル、と相対的に捉えられるのもいいところ。
本書のおかげで、僕の毎日のお弁当づくりが楽しく、暮しに張り合いを持たせるものになっている。



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