2016年3月10日木曜日

日記

(1)
部屋の片付けをしました。
放置していた、引っ越し時の段ボールを処分し、本をジャンル毎に移動。
ぎゅうぎゅうに押し込めていたクローゼットの中身も整理しました。

あとは来週月曜日に可燃、水曜日に不燃ごみを出せば終わり。
だけど、困ったことに、散らかすのばっかりは大得意なので・・・ちゃんと綺麗な部屋をキープしたい。
少なくとも趣味のものは増えちゃうので、ちゃんと居場所を作ってやらなくちゃね。


(2)
片付けをしていると、小中の頃の写真やプリント類がたくさんでてきました。
しばし懐かしさに浸りながら、今読むと学級通信がとても面白い。
中学3年時の担任によるものです。
読んでいると、かなり自分のいたクラスには悩まされていたようだけど・・・そんなことも正直に書き、生徒のことを思って小言を言い続けていたことが伝わってきて、胸がいっぱいになりました。
悪いことに、当時は少し不器用でもあった先生の気持ちを感じ取れなかったけれど、子どもに真っ直ぐな願いをかける良い人に出会っていたようで、時を越えて嬉しさを感じました。

卒業にあたっての最終号にこんなことが書いてありました。


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「心からの・・・最後の・・・お願い」

これから、それぞれが自分の人生を歩み始めます。いろんなことがあることでしょう。
ただ、投げやりになったり、あきらめたりなどといった、簡単に自分の歩みを止めてしまうことだけは避けてほしいと思ってる。
辛いことや苦しいことなんて、そこらへんにゴロゴロしていること。ちょっとくらいつまづいても、ちょっとくらい立ち止まってもいいけど、前に進むことだけは必ずしてほしい。
だから、決して”死”だけは、人生の中の選択だけはしないでくれ。
事故死や病死などさまざまあるけど、絶対に死ぬな!
必ず生きること!! 頼んだぞ!!

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今の人たちの学級通信にはどういうことが書かれているのだろう?
と、ふと気になりました。



(3)
最近読んだ本。



○「鈴木みきの山の足あと」(鈴木みき、山と渓谷社)
「山ガール」現象の火付け役である著者の取材記事ベスト版。
前著「私の場合は、山でした!」に記された、悩みを乗り越え信念を獲得した生き方に感激していたので、実際の記事を読む喜びもひとしお。
紙面の大部分を占める絵地図や、隙間を飾るアイコン的なイラスト、コミックも描ける実力あるイラストレーターにして、読ませる文章も書く、本当に多才な人であることを感じる。


◎「映画道楽」(鈴木敏夫、ぴあ)
ジブリのプロデューサー、徳間書店より独立する前の連載。確信を持って様々な映画やジブリの制作について語る。
このような人に憧れる。自分でラフやコピーを書くことができ、なおかつ制作者の力を引き出し、発注側との折衝にまったく気後れせず挑む。
目的を曲げず営業していく方。


○「鳥の画帳」(木部一樹、東京新聞出版局)
フォトリアルなタッチが良い野鳥の画集。添えられたエッセイも、作者の詩情や思い入れが溢れていて気持ちいい。
ミソサザイの話には笑った。


◎「こんなツレでごめんなさい」(望月昭・細川貂々、文藝春秋)
ツレうつのツレさんの自伝本。貂々さんの漫画はもちろんのこと、このツレさんの文章もかなり読ませる。
過去の体験からは、すこしうつになりそうな性格をしているなと思った。
そしてふたりは似ている。だからツレさんは弱さを出さないように努力しようと思ったのかもしれない。
うつを経て、夫婦がよりお互いを信頼し合い、それぞれの心地よい位置を見つけた物語は、何度読んでも心が動く。
死にたくなってしまったことを転機として、しっかりした人生観を掴むことができたんだ。



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